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■第一幕、前回からの続きで■
ヴィーナス「ガッカリだわ!戦士としてちっとも成長してないじゃない!」
(OP)
ヴィーナス「セーラーマーズ!妖魔を逃がしたらまた被害が出るわ、冷静に判断すればあなたが追うべきだったのよ」
マーズ「そうかもしれないけど、でもあなたが!!」
ヴィーナス「あなたは、追える人じゃなきゃ」「今みたいなことじゃ、敵には勝てないわ」
マーズ(下くちびるをギュッと噛んで、少し顔をあげてくやしまぎれっぽく)
「あなたがもう少しちゃんと戦っていれば、妖魔を追えたわ」
ヴィーナス(カチン☆ときた表情)
マーズ「私たちだって、あなたを守るのが使命だって聞いてたけど、お守りだっていうのは聞いてなかったし」
ヴィーナス「今のあなたたちに守ってもらうつもりはないわ!」
(マーズ、苦虫を噛み潰した表情、ヴィーナスも)
■タクシーの中■
アルテミス「美奈子、セーラー戦士たちと友達にならないように正体を隠してたのに、バレてしまったね」
美奈子「うん…」(マーズの苦戦を壇上から見てる回想)「失敗しちゃった、つい…」
アルテミス「必要以上に厳しかったのはそのせいだね」
美奈子「でも…」(マーズの「あなたを守るのが使命だって聞いてたけど、お守りだっていうのは聞いてなかったし」を思い出して)
「あれは本気でムカついた。言ってくれるじゃない…」
■第二幕、教会で■
ドッグフードを持って自転車で教会に来るレイ、そこへタクシーで乗りつけた美奈子。目が合い沈黙。美奈子ドッグフードに気づき再びタクシーに乗りどこかへ。
レイ(犬にエサをやるレイ。)「太郎、おなかすいた? もっと食べるか?」
そこへ高級ドッグフード缶の入った箱を4つもかかえた美奈子登場
美奈子「これ、リッキーに」「ヘルシードッグ、超高級なんだから」
美奈子、レイを見て目をそらしにた〜、と。レイ、クッ…と苦虫噛み。神父、犬の飼い主問題を明日のミサで提起すると。
レイ「あ、じゃあ私ポスター作って貼っときます」
レイ、美奈子に対してフフン☆な笑み。美奈子悔しがり。
■教会の外で■
レイ「プリンセスなのに随分子供っぽいはりあい方をするのね」
美奈子「負けず嫌いなの」
レイ「そう」
美奈子「妖魔は?」
レイ「わからない、みつからないの」
美奈子「そう」
レイ「どうして私たちと一緒に行動しないの あなたが正体を明かさないから私たちずっと探していたのよ」
美奈子「そうすることが必要だから」
レイ「だったら気まぐれに出てこないで、どこかに隠れてくれててくれたほうがいいわ。妖魔は私たちに任せて」(レイ、にぃっこりと)
美奈子「あなたに、安心して任せられるようになればいいんだけど」(レイ、むか〜)

■第三幕、戦い終えて■
マーズ「出てこないでって言ったハズよ。守るのはこっちよ」
ヴィーナス「その必要はないって言ったでしょ」
マーズ「私が来なければ危なかったじゃない」
ヴィーナス「関係ないわ。あなたはどんなときもセーラームーンたちと一緒にいなきゃダメ プリンセスとしての命令よ。いいわね」
■教会の外で、犬を見送ったレイ■
レイ(「あなたはどんなときもセーラームーンたちと一緒にいなきゃダメ プリンセスとしての命令よ」を思い出して)
((プリンセスならどうして…あんな目立つカタチで乗り込んできたんだろう… まるで…自分がオトリみたいな…))

■ホテルで荷造りしてる美奈子■
アルテミス「また移動かー、敵を引きつけながら逃げるっていうのも大変だなぁ」
美奈子「そうね でもセーラームーンを見てるとそんなに時間はかからないかも」
アルテミス「ああ…だといーんだが…」
美奈子「そのとき…マーズがなんて言うかたのしみ」
アルテミス「美奈子、君が親しい友人を作らないのは、使命のためじゃない。誰も悲しませたくないから…」
美奈子「…… あと半年…か…」