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■病院にて■
子供「あのーサインください」
レイ「え? あー、愛野美奈子はあっちよ」
「あのー…美奈子ちゃんと同じ事務所のタレントさんなんですってね、マーズレイコさんて言うんでしょ」
レイハ イ !?
「美奈子ちゃんが教えてくれたわよ」
レイ「なっ…」(美奈子、レイのほう見てコアクマのような笑みを浮かべる)

レイ「どういうこと、私がタレントだなんて…」
美奈子「私のことは追わない約束でしょ」
レイ「あなたが毎月ここに来てるって聞いたから…なにかあるのかと思って…」
美奈子「健康診断のついでに入院してる子供たちを励ましてる」(←言えてない)
レイ「毎月?」
美奈子「体調管理のため…それより…」(レイのうしろに回って)
「セーラームーンが最初に目覚めるなんて意外だったわね」(レイ、目を見開いて悔しガオ)
「あなたが先だと思ってた」
レイ「リーダーになるハズなのに情けないって言いたいんでしょ」
美奈子「そうね…力が目覚めるには心の問題も大きいけど、リーダーとして何か欠けてるんじゃないの?」
(レイ、視線を落として悔しげな表情)
看護士「あのー…美奈子さんに聞いたんだけど、午後からマーズレイコさんがミニライブしてくれるって」
レイエ ッ !?
(レイ美奈子を見る、にやけて視線をそらす美奈子)
看護士「子供たち大喜びです ねー」子供たち「ねー!」
レイ「はー…」(笑顔をつくろって、美奈子を抱いてひっぱってく)
レイ「ちょっと…どういうこと?」
美奈子だからバツよ
レイ(絶句)
看護士「ステージに必要なものって何かありますか?」
レイ「いえ…あのーでも私…ぜんぜん有名じゃないし…」
看護士「あーそんなことぜーんぜん!ねー 入院してると楽しみが少ないから子供たち元気になると思います。よろしくおねがいします」
レイ(ひきつった笑み)
美奈子「リーダーの力でみんなに協力してもらえば」
レイ「こんなことで仲間は使わないわ」
美奈子「そう…じゃあ私は検診があるから。がんばってね、マーズレイコさん
レイ(目見開いてコブシを柱にうちつけ悔しがるレイ)

■クラウンにて■
レイやるわよ…なによ、ライブくらい
慣れない手つきでカラオケを操作するレイ、スピーカーからいきなり音量大で曲が!
レイ「うわっ…」(と3段ステージから階段落ちするレイ)
棚に手をついて立ち上がるが、そこにもスピーカーが!
レイ「うわっ…」(また倒れるレイ)
レイ負けるもんかぁっ…
いろいろ操作するが、やはり音量は大きく…
レイ「うあっ…」
地場衛のことを思い出しつつも勉強をするうさぎ。そこに電話が。
うさぎ「はいはい〜 もしもしー?」
レイ(床に座り椅子にもたれて)「うさぎ…そのー…げんき?」
うさぎ「え? 元気だけどー…どーかしたの?」
レイ「あ…たすけてー…ほしいんだけど…」
うさぎ「たすけて…?」
レイ「うん…」

ルナ「いままで実力を隠してたのね」
レイ「別にー…やりたくてやるわけじゃないわよ」
うさぎ「いーステージにしよーね!」
レイ「…」(ひきつり笑い)
歌(桜・吹雪)を練習するレイ
うさぎ「んー…」
ルナ「んー…」
レイ「ダメなの?」
うさぎ「あってるけどー… レイちゃん、カオ…こわいよ
レイ「…」(ひきつり笑顔)
うさぎ「レイちゃんそんなにライブやるのイヤ?」
レイ「違う…情けないのよ自分が…」
うさぎ「それは慣れてないからだよ!」
レイ「そうじゃなくて…こんなことでうさぎたちに助けてもらったりして…」
うさぎ(む〜…なカオ)
レイ「こんなことじゃ戦士の力が目覚めないのも当然だわ」
うさぎ「レイちゃん…」

■ミニライブの控え室?にて■
うさぎ「レイちゃん…イヤかもしれないけど、私は嬉しかったけどな…
レイちゃんが助けてって電話くれたとき、ちょっとはレイちゃんに信用されてるのかなー、って…」
レイ「信用…」
うさぎ「だって、信じてなきゃ頼れないじゃん がんばって」
レイ(歌いながら、美奈子の「リーダーとして何か欠けてるんじゃないの?」を思い出して)
(あたしに…欠けていたもの…)

■妖魔撃退後■
ルナ「マーズ!戦士の力が目覚めたのよ」
マーズ「戦士の…力…」
ヴィーナス「そう…欠けていた何かがみつかったみたいね」
マーズ、うさぎの「だって、信じてなきゃ頼れないじゃん がんばって」を思い出して
マーズ「仲間を…信じる…」
ヴィーナス「でも…まだ全てじゃない…思い出さなきゃいけないことは沢山あるわ」
アルテミス「君たちならきっと思い出せるよぅ!」
ヴィーナス、アルテミスをかかえて立ち去る
マーズ「プリンセス…」
ムーン「レイちゃんやったね、これでまこちゃんも揃えばぁ、きっと亜美ちゃん戻ってくるよ!」
マーズ「ええ」
ムーン「じゃーそれを願ってカラオケやりますかぁ!」
マーズカラオケはキライ
ムーン「え、だって歌ってたじゃん」
マーズ「あれは特別、二度とやらないわ」
ムーン「えー…レイちゃぁぁん…」