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■美奈子とまこと、ホテルの一室で■
美奈子「気がついた?」
まこと「あたし…」
美奈子「危なかったわ、妖魔が最後の瞬間にあなたを放り投げたの だから助かったのよ」
まこと「妖魔は?」
美奈子「逃げたわ…傷を負ったからしばらくはおとなしくしてるかも」
まこと「…失敗したんだ…」
美奈子「なに言ってるの? どうしてあんなことしたの、あんな…自分の命を…」
まこと「前世の使命のため」
(目を見開く美奈子)
まこと「あれぐらいやってもいいと思った… ヴィーナスが…残りの命を懸けてること知ったら…」
美奈子「…私の命とは違うわ…」
まこと「命は命、同じだよ… 私たちは、前世の使命を果たすために生まれたんだから… 私が昔からひとりきりなのは、きっとこういうときに悲しむ人を作らないためなんだ、そういう風に前世から決まってるんだ

■ダークキングダムにて、レイと衛■
レイ「うさぎのためにも、ここから出ましょう」
ミオ「うっわぁぁダイタぁン、私のこと無視だぁ〜」
「いや、オレはここにいる」
レイ「こんな前世のお化け屋敷にいつまでもいる必要ないわ」
ミオ「前世のお化け屋敷ってヒドくない? 自分だってそうなのに」
レイ「私は違うわ 前世のことなんか無視することに決めたの」
「前世は無視して消えるものじゃない。オレたちは…たしかに前世を背負ってる…」
レイ(失望したように)「あなたも…前世にとらわれてるってわけ…」

■美奈子とまこと、ホテルの一室にて2■
美奈子「病院が…妖魔にやられてる人でいっぱいだから、このホテルも使ってる…」
まこと「そんなに… あの時倒せてれば…今度は絶対に…」
美奈子「やめて、もう二度とあんなことしないで」
まこと「どうして、あの妖魔を倒さないと、被害がどんどん増えるだけだよ」
美奈子「だからって、あなた死んでもいいの!?」
まこと「死んでも…また生まれ変わればいい…」
(美奈子ショック…というかいらだち顔)
まこと「私たちが前世をもったみたいに、この次もあるよ。だから今のあたしがいなくなっても問題ない… ジュピターは消えないから…」
(それを聞いて笑い出す美奈子)
まこと「なに…」
美奈子「マーズの気持ちがわかった…たしかにイライラするわ… 前世なんて嫌いになりそう…
まこと「え…」
美奈子(コアクマ表情になって)「元基くんって誰?」
まこと「なにそれっ」
美奈子「うわごとで言ってたわよ」
まこと「ウソだっ」
美奈子「ホント。 …独りなんかじゃないじゃない… 今をみるべきかもね…
(ドア脇でカベにもたれ、溜息をする美奈子。そこへアルテミスが。)
アルテミス「美奈子…もう手術の話はしないから、一緒に来てくれないか?」

■ダークキングダムにて■
ジェダイト「なぜここにセーラー戦士がいる!?」
(かまえるレイ、前に立つ衛)
ミオ「きゃー!見つかっちゃった〜」
「オレは背負った前世に決着をつける。前世にとらわれてるからじゃない、今を生きていくためだ!」
(感銘を受けるレイ)
ジェダイト(切りかかって)「マスター、どけー!」
エンディミオン「うさぎをたのむ!」
(エンディミオン、レイをテレポートさせる)

■火川神社にて、美奈子とアルテミス■
美奈子「なんなの、ここーマーズの神社でしょ、どうして…」
(神社でC'est La V'ieをうたう子供ふたり)
アルテミス「あの子たち、母親を妖魔にやられてしまって、ずっと泣いてたんだ。だからー、何か好きなことしようって言ったら、美奈子の歌がいいって… 
美奈子… 『愛野美奈子は明日にても消えるような存在』だって言ってたけど…ボクは…消えないと思う…
美奈子「……」

■現場に向かうまこと、倒れている元基■
まこと「元基くん!」
元基「あー…まこちゃん… お守り…」(お守りを手渡す→ガクリ)
まこと「元基くん!しっかりして!おねがい元基くん!元基くんしっかりして!元基くん!元基くん!!」
(まこと、デートのときを思い出し、手の中のカメのお守りを見て)
まこと(美奈子の『…独りなんかじゃないじゃない…』を思い出して…)
(父と母の背中を思い出し、子供まこと)「どうして…」
(戦士の力に目覚めたときのことを思い出し)「必要だったからだ…ひとりになること…」
(ちがう… 戦士の力に目覚めたのは…)
(元基の「やっぱりまこちゃんは、女のコらしいと思うよ」を思い出して)(ひとりじゃなかったから…)

■火川神社にて…■
アルテミス「愛野美奈子は、君が思ってるほど弱い存在じゃないと…
ボクは…愛野美奈子が…スキだよ…
美奈子「アルテミス…」
アルテミス「君だって、本当はそうだから歌い続けてきたんじゃないのか?
生きて…ほしいんだ…
(涙を流す美奈子)