スイートプリキュア♪映画感想 |
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20111029■映画スイプリ見てきましたよー!(at横浜ブルク13)
10時半の回に行ったんだけど、ブルク13が6Fに入ってるコレットマーレのビルが営業11時から、とかでイキナリ困る(笑)。側面にある小さな入り口からエレベーターで行くよう書いてあったけど、目印とか殆どないので迷子になりそうだったお。というか入り口見過ごして行き過ぎたお。
映画館に着くと、そこは幼女の無法痴態地帯。「走る・はしゃぐ・転ぶ」の三拍子!いち・にー・さん!…さすがに「フィナーレ!」と泣く子はいませんでしたが(床が全面絨毯で柔らかい)。そして所々にたむろしている大きなお友達!自分もなのでなんとも言えない気持ちに。入場して、いつものように流される薬寿堂のローカルCMで自然妊娠を勧められたりしながら予告編を見て、本編開始。
◆まず最初に総括。
「意外にも良かった!」というのが素直な感想です。
例えば、今回のテーマは「親子愛」を軸に、「音楽ってイイネ!」「夫婦愛」「友情」というのがありました。
が、そのどれもが薄い。親子愛について深い描写をするわけでもなく、音楽の素晴らしさをこんこんと説くのでもなく、友情の大切さを表現するわけでもない。(もしかしてスタッフ的に十分深く描写したつもりだったとしたらゴメンナサイ)
ただ、その薄味さ加減が、「プリキュア映画」という「キャラクター主眼アクションエンタメ作品」の程よいスパイス程度に収まっているので、結果的に「プリキュア」という素材の旨さを引き出した作品になっていました。
ポテチで言えば「うすしおうめぇ」といったあたりか(笑)
この「脚本が主張しない作品、なのに面白い」というのは、大野さんが有能なのか(多分違うw)、大野さんの脚本がヘタすぎなのか(言い過ぎw)、はたまた監督の池田洋子さんが有能だったのか…
もしかしたら、去年の「やりたいことが先行しすぎてプリキュアが霞んだ」パリ映画の反省だったのかも…?というのは考えすぎでしょうか?
主題が「親子愛」なモノと言えば、プリキュア映画でパッと思い出すのは5GOGO映画(スイーツ王国)とハトキャ映画(パリ)ですが、この2つの作品はあくまで「ゲストキャラの親子愛」でした。が、今回の親子愛は当事者がプリキュアです。でも、その親子の絆の話はTV本編でやりたいので映画では深くは描写しない・できない、みたいな。なので、イメージ的な所でとどめておく、と。サブで表現したい「音楽」「友情」(ついでに夫婦愛w)は、それよりも前に出てきては困るので、さらに控えめな描写になった… こう考えるとつじつまが合う気がします。
更に、今までのプリキュア映画のプリキュアは基本的にスケット団、異世界の事件を「外部の」プリキュアが解決していくパターンが多いです。が、今回はプリキュアの1人・キュアミューズが当事者なので、「プリキュア達が事件の中心にいない違和感」はかなり軽減されていたと思います。
それでも、物語の主役であるはずのキュアメロディが事件の真ん中にいない感は拭いきれていませんが、やはりそれでも違和感は軽減されていたぞ、みたいな。
で…ウチのHPのプリキュア感想等を読んでいた方の中には、ここまで読んで気がついた方もいるかもしれませんが。
私の大好きなYP5映画(鏡の国)を「テーマを描ききった作品」(脚本主導)とすれば、今回の作品は真逆です。でも、楽しかった。テーマの、脚本の主張しなさが成功していたワケで。なんというか、「自分の好きな系統じゃないけど楽しめた!」という、私にとっては不思議な作品となりました。
…上記のように長々とした文を書くあたり、けっこー評価してると思ってくださいw
じゃあこれから個別の感想いくよー!
◆冒頭〜メイジャーランドへGO!
- ああっと、本編前のミラクルライトーン説明小劇場、出来よござんすでした。三石&くどまゆ劇場と言っていいw
- まさか映画最初のカットが奏の寝顔だとは思いもしなった。でもきっちりその理由が面白すぎたw
- そしてはじまるおいたん劇場w 突然警察沙汰になるとか面白すぎるだろw 警察でおいたんを「父は国の政治をつかさどる仕事をしています」って説明するアコちゃんも、「しっかりしてるんだけど所詮コドモ」という感じが出ててとても良かったです。音吉さんとメフィストが「ムコ」「お父さん」と呼びあってるのも、なんだかなーでよかったです。
というか、メフィストというか、堀内賢雄が凄いってことなんだよな結局(笑)。- 奏太爆発しろ
- そしてそんな奏太の心アコ知らずなアコちゃんイカス。さすがにアコちゃん自分のことだけで手いっぱい状態で奏太のことまで頭まわんなかったみたいで、そこが逆に子供っぽくてよかった。
あ、同人作家的にはここはいじくりポイントですよー(笑) (例:アコ「一度寝た程度で彼氏風ふかせないでくれる?」)- アコちゃんを「ナマイキな小娘」呼びして、しかも本人に聞かれるエレンさんマジ駄猫w なんというか、性能が3流だけど、「ダメな子ほどかわいい」系で個性出てていいよねー。もちろんその路線はえりか絶対王政が敷かれているのだがw
- エレンの着物姿はやはり音吉文庫の影響だったかw アコちゃん、一緒に住んでるんだから指摘しろよw (…あれ?一緒には住んでないのかな?ここらへんわからんなー)
◆メイジャーランド探索〜遭遇スズ〜ネガトーン戦
- メイジャーランドの人々は石になっていました。音楽がないと石になっちゃう理屈はさっぱりわかりませんが、まぁ流す。
- スズ登場。両耳に鈴。なんという安直。
- ヒーリングチェストをハミィがなくしますが(スズが持ってったんだけど)、ハミィに持たせるのが間違いだと思うw
- メイジャー3&ネガトーンが出てきて変身→お互いの両手を金属で固定されてベルティエ出せないっつーギャグシーンはなかなか良かったですw
まさか「ベルティエを両手の中から出現させる」バンクを逆手にとった演出をするとは…すげぇなぁw ノーマル出すスペースなかったらクロスロッドも出せるわけないだろ、って所まで脳がまわらないのかよ、みたいなw- ハミィ「この中にヒーリングチェストが→やっぱりないニャ」 ビート「この中に(略)」 猫天丼。おまえらもおもろいw
◆一方そのころアコちゃんたちは
- 謎の球体に捕らわれるアコちゃんマジ姫さまポジション。いや実際姫さまなんだけど。
- 映画館では幼女の保護者として母親ではなく父親が来てるとこも多かったんだけど。メフィストのダメパパっぷりと、それでも娘のために頑張る姿に共感しちゃった人も多かったんだろうなぁ。
- アコちゃんが一番好きな歌がわからないので、自分の知ってる全ての歌を歌うおいたん→「パパ、私の好きな歌、覚えててくれたんだ」の流れは少し無理があったような(苦笑) 数撃ってるだけじゃねーか、みたいな(苦笑)
- お花畑の中でのアコちゃんを肩車しての親子3人の回想シーンは普通に良かった。
◆メロディたち、城突入→生霊アフロディテ→メフィスト「この技は殆ど魔法力を必要としない。しかし(ry」
- ここで変化したメイジャー3と個別戦闘。痛そうな技を食らう→メフィストとアコちゃんの歌が聞こえる→復活して倒す。見事なテンプレ戦闘。
- ここいらのシーン、よく動いてたなー作画もイイなーって感想はあるんですが、あまり心に残らなかったなぁ。
- 実はアフロディテはハウリングをその身に吸収して封印してた!まさかのいい人設定にちょっとびっくり。私ごと殺してと言ってメフィストに剣を与える展開はけっこー燃えました。
- で、メフィストがアフロディテを殺す訳がないとはわかっていましたが、アフロディテを抱きかかえて投身するとは予想できなかった!メフィスト様かっけー!
- ハウリングが体から出て行ったアトのメフィストとアフロディテのイチャラブっぷりは凄かったなーw 夫に文句を言うも「愛する妻を斬れるものか!」と返されて頬を赤らめるアフロディテ、色っぽすぎるわー… つーかエロいわ!
アフロディテが「女」に戻った瞬間である。
◆ミューズようやく参戦→ハウリング実体化→そして決着へ
- アコちゃんが足で四拍子を刻んでいたが、特になにもなかったぜ! エー(l|ll´Д`) これは釈明してもらわんと、なー…
- 煙もくもくハウリングさん、ミラクルライトーンの力で実体化!ここらへん展開が急だったけど、ようやくライト振るお許しが出て劇場内の幼女がライト乱舞w
- 実体ハウリング戦時もプリキュアがんばれーとばかりにライト振りまくって応援する幼女たちで劇場内は子供の声が飛び交ってましたが、無音&スローモーションで殴られ地面につっぷして動かなくなるメロディ見て場内静寂化。幼女たちの絶望感がよくわかった瞬間でした。
- 動けないメロディに「まだ立ち上がれますね…」と言うクレトンさんマジアテナ。クレトンさん、厳しいぜ…
- クレッシェンドキュアメロディ誕生!リズムとのパッショナートハーモニー(だっけか)、技として出てきた光のト音記号が最初クレメロの方だけ大きい→力が伝わって均等な大きさになる、という細かい演出は良かったです。
- あれ、クレメロさん、登場時間短くない…?(υ´Д`) あー、クレトンさん、そもそも起きてる時間が短いからなー… 太刀洗さんみたいだw
- 最後は4人そろってクロスチョップ! …ビートとミューズ、後半倒れてるだけだったから、そこらへんにメロディが配慮したんだろうか?(苦笑)
◆エピローグ→そしてダンスへ…
- エピローグでアコちゃんは人間界へ戻り、メフィストはメイジャーランドに残る… アレ?これってもしかして、TVの前回(36話)と明日放送の次回(37話)の、ぴったり間に入ってるエピソードだったの!? てことは明日の放送ではしれっとメフィスト冒頭からメイジャーランドにいる、ってことなのかな… まぁサラリと説明台詞で片付けちゃいそうなことだけど。
…てことは、今回の事件、思いっきりちっちぇー出来事だったんだな…- スタッフロール時の奏太のうれしそうな顔。爆発すべし。
- アコちゃんはツンに戻る。よし。
- スタッフロールのアトでハミィ&トーンたちによるダンスタイム告知→ノンテロップ4人ダンスエンディングへ!もう場内の幼女がそこかしこで立ち上がって踊りまくりでしたよ!みんな楽しそうに体をクネらせてましたよ!
その後に続く来年3月の映画情報が終わり、館内が明るくなりはじめた時、場内のそこかしこから拍手が!(マジ) なんだかんだでみんなが楽しめる映画になっていたんだなぁ、と実感しました。- あ、4人ダンス自体ですが、ミューズのCGモデルが明らかに他3人よりケバくなってて、「がんばりすぎだろ(苦笑)」と思いました。あとミューズの髪のウネウネ感がすさまじすぎて、ミューズ本体よりそっちに目を奪われましたw あ、ハミィは収まるべきところに収まりました。
とゆことで、楽しい映画でしたよ。アラも色々目立つ作品ではありましたが、プリキュアのアクションを楽しめる映画としては歴代上位に入るんでは?